戦時下での「言論弾圧」?大丈夫かマスコミ・・・

現在のマスコミにとっては「言論弾圧」というセンセショーナルな枕詞は、紙面を飾る
にはもってこいなものだが、これが戦時下の問題だとすると、おいおいちょっと待って
欲しいとなるだろう。
そんな見出しが躍る「マスコミ」に、大丈夫かと問い掛けたくなる・・・。

画像


この画像は、ネットで拾ったものだが、戦時下の「横浜事件」にかこつけて、今の時代
の事件も不当な弾圧だと、関連付けようとした姑息なものだが、六十年前のそれも戦
時下において当時の法律「治安維持法」違反に対するものが、遺族を中心にして訴訟
が起こされていて、それへの報道がなされていた。
それが下のもの。

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戦時下最大の言論弾圧事件とされる「横浜事件」で、治安維持法違反の罪で
有罪となった元雑誌編集者の遺族が起こした第4次再審請求で、横浜地裁
(大島隆明裁判長)は31日、再審開始の決定を下した。第4次再審請求は、
雑誌「改造」の編集者、故小野康人さんの次男(62)と長女(59)が申し立て
ていた。決定理由で、地裁は、拷問で虚偽の自白をしたとする小野さんの口
述書などを挙げ「無罪を言い渡すべき新証拠」と認定した。
決定を受けて会見した次男は「門は開けられたけど、これからが始まり。
ぜひ公開審理をして、裁判が行われることを期待したい」。長女は「今回の決
定で皆さんの無罪を勝ち取ったと思っている。これまで応援してくださった方々
になんとお礼を申し上げたらよいか」と話した。
横浜事件は昭和17年~20年、「改造」に掲載された論文が共産主義を宣伝
しているとして、神奈川県警特高課が論文を書いた評論家や編集者、研究者
ら約60人を治安維持法違反で逮捕。20年9月までに約30人が有罪判決を
受け、拷問などによって4人が獄死した。
小野さんは「共産主義を宣伝する論文を改造に掲載した」などとして、18年に
逮捕され、懲役2年執行猶予3年の刑が確定し、34年に他界した。
再審請求で小野さん側は「問題の論文は共産主義的啓蒙(けいもう)論文では
ない」とする歴史的研究者の見解を新たな証拠として提示し、判決の違法性を
主張。ほかの元被告が起こした第3次請求で再審が初めて認められたが、今
年3月、有罪、無罪の判断をせずに審理を打ち切る「免訴」が確定した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/081031/trl0810311032004-n1.htm
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この戦時下における「言論弾圧」というものの考え方は、いささかおかしいだろう。
片や「特攻」で命を落とす人がいて、それが戦地にも行かないで書をしたため、そ
れを出版しようとした人がいる。
これだけで当時であれば、「非国民」のそしりを受けるものである。
それを敗戦と共に当時の言動を、今の価値観に照らされては、何でもかんでも文句
を言ったもの勝ちで、その尻馬にマスコミが、どの面下げて乗っかれるのか。
当時はこぞって戦争を煽ったのは、当時のマスコミである。
だとすれば、こんなどうでもいい訴訟は報道の価値がない。
日本を卑しめよう、あるいは不安を掻き立ててやれの思惑しかないとしか、思え
ない。治安維持法も当時の法律であり、その法律の違反であるなら、その法律が
なくなった時点で、また遡及されるものでもない。
隣の沈没するかの国家みたいに、何でも現在の価値観で遡及までしてしまうとう
愚行を起こしては、先人が守っていった日本は沈没し、その精神性は危うくなって
しまう。だからこそ最高裁で「免訴」という判断になったのであろう。
それを利用出来るものは、死人だろうが子供だろうが利用し、だがその後が酷い結果し
か生まない「変な人々」あるいは「お花畑」が利用と・・・。
革命を起こしたくば、せっせと武器を購入し対立を露わにすればいい・・・。
社会規範の崩壊を狙いながら、ではその食はどうしているとなれば、それぞれがなんら
かの利権に預かりでは、精神が病んでいっても仕方がない。
それもないと、何より「プライド」が欠落し、飯は食うがそれがどんな金だって気にしない
そして文句は一丁前に垂れる。これではあの民主党の党首の「駄々っ子」と同じ・・・。
と、怒りを感じるのは、戦争によって引き裂かれた人々は、無念のうちに死んでいった
それも祖国を案じて・・・。この祖国を案じてが大切ではないのか。
と思うものだ。で、これは日本だけの問題でなく、遠く欧州でも引き裂かれた人々は
いて、思想・体制に翻弄され、失意のうちに亡くなっている人も多い。
だからといって現代の人が、それを利用する。あるいは当時の遡及を実際にするでは
大勢の死者を冒涜する行為だと・・・。

他サイトにエントリーしてあるものに、戦時下において祖国の自由のために戦い、
そして終戦と共に、祖国に戻ってみれば「収容所」送りとなった悲劇の人の
映画があった。それをここに転載。

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かつて東欧の共産圏であったチェコスロバキアが、「プラハの春」を経て、
チェコとスロバキアとなって民主化された事で、第二次大戦のチェコの
人心共に引き裂かれた人々の物語を描くことが出来た・・・。
ナチス・ドイツに蹂躙される祖国の開放のために、連合国軍へ参集し
勇猛に戦ったチェコ空軍の男のお話・・・。

画像

http://jp.youtube.com/watch?v=B5E4YCYvCIU&feature=related
「ダークブルー」 〇ニ年公開作

予備知識なしだとこの画像の「みじかくも美しく燃え」には笑わさせられる。
趣旨はわからんでもないが、往年の映画の題名を当てはめてしまっては
「パールハーバー」同様の陳腐な恋愛戦記ものと勘違いしそう・・・。
にしても脚本がいいからか、はたまた監督の力量か、恋愛も友情も描きな
がら、それに流されず体制に翻弄される男の、いや庶民のあり方をきっちり
描き、それでいて説教くさくなく、ましてレシプロ機での戦闘も、それは「空軍
大戦略」からのフィルムもあるが、レシプロ好きには堪えられない。
何しろコンピューターを駆使することなく、きっちり描くレシプロ機の脆さには、
全体を通した人間の脆さを代弁しているようだし、またそんな脆さを持つもので
も殺戮兵器となり得て、それを静かに訴えるととても良質な反戦映画と見ることも
出来る。
そして件の「美しく・・・」だが、分からないでもないがベット・シーンが必要とも思え
ない。男女の心情も当然に映像化されているし、わざわざ描かなくても・・・。
にしても、この主人公はあちらで振られ、こちらで振られとまっさか運のない・・・。
然るに友情では命を救われていると・・・。
静かで大げさな描写もなく、それでいて観客の心に沁みる・・・。
映画として秀逸な作品ではある。
とまれ、見ていて「空軍大戦略」の場面には、あれまだが、それだけあの映画の描写
は優れていたを証明しているようで、そんなところも微笑んでしまう。
それにしてもナチスの社会独裁主義から共産主義と体制が変わって、祖国の自由の
ための戦闘が、犯罪者並の待遇となるに、この国の引き裂かれた人々の葛藤が良く
現れている。
片やドイツの医師となり刺青を彫られ、共産主義からすれば危険思想となる主人公
翻弄されるだけの人生・・・。
その悲劇を静かに、しかししっかりと描いた力量は流石だ。
まぁ、色々と書きたいが、今日は映画の余韻が良いだけに、ためらってしまう・・・。

       そうそうリンクしたものは、アイアン・メイデンのバックとなっていた
               と思いますので、煩いと感じる人は、クリツクしない方が・・・。
                   まぁ、最後に書くのは、手遅れか・・・。
                            といったところで、またのお越しを・・・。

http://ameblo.jp/django0116/entry-10146637919.html
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「言論弾圧」のみをクローズ・アップしても、この映画のように祖国の自由のために戦い
ながら、帰国してみれば体制が変わってしまって「収容所送り」になるという悲劇に対して
は、この利用する人々はどう見るのだろうか・・・。
あの沖縄でも同じで、あの当時は悲劇はそこら中に転がり、それを乗り越えて黙々と生き
てきた人々の方が数倍の数に上るだろう。
そういった面を鑑みれば、こんなものは報道するに当たらないものとなる。
「言論弾圧」が今は「言葉狩り」と変化しているのではないか。

ダーク・ブルー
ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント
2003-04-04

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